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主日説教
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 聖霊降臨後第十九主日       2008年 9月28日

マタイ福音書21章28節~32節
 「ところで、あなたたちはどう思うか。ある人に息子が二人いたが、彼は兄のところへ行き、『子よ、今日、ぶどう園へ行って働きなさい』と言った。兄は『いやです』と答えたが、後で考え直して出かけた。弟のところへも行って、同じことを言うと、弟は『お父さん、承知しました』と答えたが、出かけなかった。この二人のうち、どちらが父親の望みどおりにしたか。」彼らが「兄の方です」と言うと、イエスは言われた。「はっきり言っておく。徴税人や娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう。なぜなら、ヨハネが来て義の道を示したのに、あなたたちは彼を信ぜず、徴税人や娼婦たちは信じたからだ。あなたたちはそれを見ても、後で考え直して彼を信じようとしなかった。」 

   †  †  †  †  †  †  †  †  †  †  †  †

マタイ福音書3章1節以下
 そのころ、洗礼者ヨハネが現れて、ユダヤの荒れ野で宣べ伝え、「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言った。これは預言者イザヤによってこう言われている人である。「荒れ野で叫ぶ者の声がする。
 『主の道を整え、
  その道筋をまっすぐにせよ。』」
 聖書が語る福音は、人間的な幸福の論理や、自らの生き方を正当化するためのものではありません。ただ、神の御前に自らの罪を悔い改め、主の道を歩み続けることであります。

 そして、聖書が語る福音の原点に至る道はこのバプテスマのヨハネのメッセージに始まると言っても過言ではないと思います。私共の信仰も、そして、ここに始まります。
 「徴税人や娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう。なぜなら、ヨハネが来て義の道を示したのに、あなたたちは彼を信ぜず、徴税人や娼婦たちは信じたからだ。あなたたちはそれを見ても、後で考え直して彼を信じようとしなかった。」
 ここに重要な言葉があります。
 「あなたたちはそれを見ても、後で考え直して彼を信じようとしなかった。」

 「彼を信じようとしなかった」というのは、悔い改めることが出来なかったことを意味しています。そうした意味では、「ヨハネの言葉を信じなかった」ということに近いかもしれません。ひとは時として罪を犯します。過ちを犯します。ある時には自分を正当化するために、弱い人々を陥れることさえあります。そうした過ちを認めることなく、そのままの生き方を続けるならば、そこには信仰はあり得ないというのが、今日の聖書のメッセージです。「徴税人や娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう。なぜなら、ヨハネが来て義の道を示したのに、あなたたちは彼を信ぜず、徴税人や娼婦たちは信じたからだ。」という主の御言葉は、明らかにそれを示しています。

 私共クリスチャンは信徒であれ聖職であれ、神のようにされた者でも、神のようになった者でもありません。むしろ、神の御前に自らが罪を犯し、過ちを犯し続けていることを懺悔し、生き方を変える決心をし、主が聖書を通して示し給うた悔い改めの道を歩む者たちの群れであります。ひとは、洗礼を受けると、罪を犯さなくなるわけではありません。日々、その時々に、主の御旨を忘れ、主の道から離れ去ろうとしてしまいます。しかし、主イエス・キリストは私共が悔い改めて、主の道に帰ることを私共に命じていらっしゃいます。

【 祈  り 】
 主よ、あなたの御子。主イエス・キリストのお招きを心から感謝申し上げます。
 どうか、日々過ちを犯し、罪を犯し、あなたの道から離れてしまいそうになる私共を、主よ、どうかあなたの道に帰らせて下さい。これまでに犯した過ちを、罪をあなたの御前で告白し、悔い改めることが出来ますように。
 私たちの主イエス・キリストの御名によってお願いいたします。アーメン

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